不安だらけで
いつも 終わり を考えていた私
言ってみれば
片手で柵をしっかり握りしめて
いつでも自分の元いた場所に戻れる体勢でした
そんな私に柵から手を離して
思い切って新しい世界に
飛び込ませてくれたのは
やっぱりオットでした。
***
付き合って2ヶ月くらいの頃。
花火大会に行くことになりました。
浴衣で待ち合わせて
花火会場へ。
その時も
なんとなく距離をとってしまっていました。
(付き合ってるのにおかしな距離感でした^^;)
花火を楽しく見ながらも
オットの顔はあんまり見れませんでした。
そういえばこの時
初めて2ショット写真を撮りました。
それまでは
私が頑なに拒んで
一緒に撮った写真は1枚もなかったんです。
思えば、
今までお付き合いした人とも、
ほとんど写真を撮ったことはありませんでした。
それくらい、私は何かを守ろうと固くなっていたんだなぁと^^;
(この時も薄暗くなってから
渋々、いいよと言って撮りましたw)
花火の前、
仕事がちょっと忙しくてバタバタしていた時、
励ましのメッセージと共に
「花火の日にいいものあげるね」とオットが言っていました。
花火も終わり
帰り道。
「ちょっと待って」
と言って立ち止まるオット
カバンをゴソゴソ。
忘れ物でもしたのかな?
と思っていると
何かを取り出すオット。
渡されたのは小さな箱。
これって
これって
よくあの
ドラマとかで見る
例のあの…
アクセサリー的なものが入ってるやつ???
すっごくドキドキしながら開けると
そこには ネックレスが入っていました
∑(゚Д゚)
私、フリーズ(1分くらい)
何を隠そう
男性からアクセサリー的なものをもらうのは
生まれて初めて
しかも、
ペアだというじゃありませんか!奥さんっ!!!
なんでも
私がやたら不安だ不安だいうものだから
お互い仕事が忙しくて
会えないことも多いけど
(当時、夫は土日休みで私はシフト制だったので、
タイミングが合わないと全然会えない時もありました)
こういうものがあったら
少しでも不安が和らぐかなぁと思って。
重いかもしれないとも思ったんだけど。
とのこと。
ここで 私はようやく目が覚めました
この人は
こんなに真剣に 私のことを考えてくれているのに
私と正面から向き合ってくれているのに
私ときたら何をやってるんだろう…
起きてもいないことに 勝手に不安を膨らませて
全然彼のことを考えていなかったじゃないか
失礼にもほどがある
もういいじゃないか
こんなに真剣に考えてくれるこの人に
身をゆだねよう
心を開いて
もっと近づいてみよう
たとえ終わりが来たとしても
傷ついたとしても
それも逃げずに
しっかり受け止めよう
そうして
私は ずっと握りしめていた柵から
ようやく 手を放せたのでした。
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